☆「いまを生きる」ことで、人生は激変する
さて、今回は「今を生きる」ということについて、今一度ちゃんと解説しておこうと思います。
この「今を生きる」って、「この瞬間が宝物だから、ちゃんと見つめよう」というような意味もあるんですが、
もっと実は重要な意味というか、「望み通りの人生を生きる」上でも大切な意味があるんです。
そのあたりのことについて、詳しく書いておきたいと思います。
このことって、さらっと読んじゃうと、「そうだろうね」くらいで終わっちゃうんですが、
この細かいニュアンスが分かれば、人生の見え方が全く変わると言ってもいいくらいなんです。
◎「いま」ってなんだ?
この「いま」という言葉、「時間」であったり、
「過去」と「未来」の間に挟まれたものであったり、
「概念」的には、「今この瞬間(何時何分何秒)」という感じの認識だと思うのですが、
それよりも、「今感じている感覚」と言ったほうが近いかもしれません。
いま私たちが実際に「認識できている」、「目の前のこれ」が「いま」です。
そして、私たちは頭の中では「過去」のことを思い出したり、「未来」を予測して思い描いたりしますが、
「いま」以外に存在することはできません。よね?
つまり、私たちは頭では「過去」や「未来」のことを考えることはできても、
実際に「感じたり」「認識」「存在」できるのは、常に「いま」だけです。
つまり、私たちの人生はずーっと「いま」だけです。
1時間後ももちろん、明日も明後日も、一年後も10年後もいつでも、居るのは「いま」なんです。
◎「過去」「未来」が在ると思うから、変われない
そして、ここからが大切ですが、
私たちは、常に「いま」にしか居ないのに、
頭の中で、「過去の経験」「未来の予測」というものを考えて、
「いま」目の前に存在しないものに影響されて、勝手に「不安」を感じたり「後悔」を感じたり、
時には「トラウマ」とか「恐怖」を感じて、身体が緊張して、すくんでしまって「動けない」なんてことにもなるのです。
これは、僕のブログなんかでは何度も書いていますが、読んでない方もいるかもしれないので、一応書いておきますが、
僕は20代前半のころに「パニック障害」という、「神経症」の一種になりました。
「パニック障害」はその名の通り、ある時突然、凄い「不安感」「恐怖感」が湧いてきて、身体が緊張してしまい、呼吸ができないと感じて、
呼吸困難になり、「酸欠のような」状態でパニックになってしまうのです。
ところがこれって、本当に「気持ちだけ」の問題で、実際に何か体に問題が起こっているわけでもないのです。
(恐怖で、過呼吸になって、酸素過多になって、色々な症状はでますが、始まりはただの思い込みです)
それなのに、勝手に湧いてくる「恐怖感」で呼吸はしにくくなるわ、眩暈はするわで大変なんです。
僕が一番ひどいときは、洗面所で顔を洗っているときに、
「このまま顔がはがれ落ちたらどうしよう!!!?」と恐怖感が湧いてきて、
しばらくの間、顔から手を離せなくなったり、次から顔を洗うのが怖くて、
シャワーで流すことしかできなくなりました。
今考えたら、「何だったんだ?」という感じですが、あの時は真剣に怖がっていたんです。
そう、人間って「実際に起こっていないし、今まで起こったこともないこと」を頭の中で思い描いて、
勝手に怖がって、「何もできなくなる」ということが可能なのです。
「過去」を思い出して、「あの時あんなことがあったから、私にはできない」とか
「未来」を思い描いて、「失敗したらとんでもないことになるかもしれないからできない」とか、
全く「いま」起こっていないことを考えるだけで、「不安」や「恐怖」を感じて、動けなくなるのです。
「梅干し」と言われて、口の中が酸っぱくなって唾液が湧いてくるのと一緒ですねw
◎「過去」「未来」は何の影響もない
ところが、冷静に見てみると、実際「過去」や「未来」が
どれだけ「影響」を与えているか?と見てみると、影響を及ぼしていないことがほとんどです。
もちろん、「パソコンが壊れたから、昨日できていた作業ができない」ということは起こりますが、
たとえば、「過去に犬にかまれたから、犬が怖い」というようなことは、「イメージ」だけの世界ですよね?
(もちろん、だから、怖がる必要はない!とは言いません。自然と怖いんだからしかたないですw)
過去にもかまれたから、毎回噛まれるわけでもない。
僕なんかは過去に何回か犬にかまれたことがありますが、別に犬が怖くなったことはありません。
犬も飼いますし、知らない大型犬でも普通に触りに行けます。
「ムツゴロウさん」なんか、ライオンに指を食いちぎられても、ずっと動物好きですよねw
このように、「過去に◎◎があったからできない」ということはありません。
(何度も言いますが、出来なきゃダメだ!とか言いませんが)
「過去」が影響するのは、「気持ち」だけであって、実際に具体的な障害ではありません。
そして、もちろん「未来」は「未だ来ていない」ものです。
色々情報を揃えて、予測したところで、「本当にそうなる」かは誰にもわかりません。
3年前に、「この先新型コロナが流行って、飲食店はやばいよ!」と予測していた人は居ません。
だから、「未来」があなたに何かの影響を与えることはできません。
◎だから?
そう、そうなると「過去」とか「未来」のことを、「いま」考えても仕方のないことです。
私たちは、特に「未来」のことを思い描いて、
「今こんなことしたら、先はどうなっていくのか?」と考える癖がついていますが、
実際、今まで「こうなったらどうしよう?」と思い描いて、その通りになったことが何回あったでしょう?
時には、「こうなるんじゃない?」⇒「ほらこうなった!」ということもありますが、
人生でも数えるほどじゃないですか?
もちろん「楽しい未来」を思い浮かべて、毎日楽しい気分で過ごせているならそれは良いことです。
しかし、そんな「滅多に当たらない」ことを心配して行動制限をするのは馬鹿らしいことじゃないですか?
それよりも、ただ「いま自分がしたいことは?」「いま自分ができることは?」と
常に「いま」をスタートとして、何かをやっていく方が大切です。
というか、本当は、「いまどうするか?」ということしかできないのに、
そこに余計な「過去」や「未来」を絡めて考えて、悩んでしまっているのが私たちなんです。
そう、「いまどうするか?」ということだけを考えていけば、人生がすごくシンプルにスムーズに進み始めます。
◎「いま」変わるしかない!
そして、これもこれまで、色々な投稿などでも繰り返し書いてきましたが、
何度言ってもいいくらい重要なことなので、ここでも書きますが、
みんな、「未来」を思い描いて、
「私もいつか、きれいになって!」とか「いつか成功したら」という風に、
「まだなっていないこと」を思い描いて、「目標」を先に置いてしまいますが、
先ほどから言っているように、私たちは「いま」にしか存在できません。
あなたが「いま」変わらなければ、「いつの間にか勝手に変わっている」ということにはなりにくいのです。
あなたが「こんな風になりたい」という目標があって、「それに向けて変わりたい」と思うのなら、
「いま」この瞬間から、気持ちや行動を変え始める必要があります。
でも、多くの場合「いつかそのチャンスが来たら」「いつか良い雰囲気になったら」
という風に、いつ来るか分からないチャンスを待ち続けるのです。
「いま」に飛び込むしかないのです。
◎「これはうまくいきますか」じゃない!
僕のメール鑑定でも、「◎◎をしようと思っていますが、うまくいくでしょうか?」というようなご質問をいただきますが、
ハッキリ言うと、「うまくいくかどうか?」ではなくて、「うまくいかせるかどうか」でしかありません。
「これはうまくいくかなあ?」じゃなくて、「これはどうすればうまくいくだろう?」と「いま」考えるのです。
そして、考えてもすぐに思い浮かばなければ、
とりあえず「いまできること」をして、「ひらめき」がやってくるのを待つしかありません。
ダメなときはどう頑張ったって、どんな策略を使おうがダメです。
それを諦めて受け入れるしかありません。
それでも「したい」なら、気が済むまでやればいいのです。
本当にこれだけなんです。難しく考えすぎなんです。
◎「直観」「感覚」は「いま」しか感じられない
そして、今まで「ふと感じて」「なぜかひらめいて」という感じで、
「直観」や「感覚」に従って行動した経験があればわかると思いますが、
後で考えると、「なんであの時あんな決断をしたんだろう?」と不思議になったりしますよね?
そして、そういう「直観」に従った時は、予想外にうまくいったり、難しいと感じていたものが、すんなりと解決したりします。
そう、「直観」とか「ひらめき」って、「思考」で考えることはできなくて、
「いま」、何かの「感覚」としてやってくるものです。
そして、それは普段の「思考」に埋もれた状態では、なかなか感じることができないのです。
「スピリチュアル」とか「悟りを開いた人」などの話で、
「いまに居なければ、プレゼントは受け取れない」というような話は、こういうことです。
「思考」を観察しているとわかると思いますが、「思考」は常に、
「未来への予測、不安」と「過去を思い出し、後悔する」という感じで、「いま」に居ることができません。
だから、「思考」にまみれていると、「直観」「感覚」を感じることが難しくなるのです。
でも、「シャワーを浴びている」「浴槽に浸かっている」「ジョギング中」などの、
「感覚」に集中しているときに限って、「ひらめき」がやって来ませんか?
そう、なんでも「感じる」のは「いま」しかできないのです。
◎「いま」に居る方法
ここまでのことで分かると思いますが、
できるだけ「いま」に居る方法は、
「感覚」に意識をフォーカスして、できるだけ「考えない」ということです。
だから、「覚者」の方は「瞑想」を勧めるのです。
「思考」をただ観察して、それを「スルー」していき、「感覚」優位にしていく。
そのことで、「いま」に居ることができて、「直観」「ひらめき」も感じやすくなるのです。
あなたも人生をスムーズに生きたければ、「いま」に居てください!