[特典3-004]マルチタスクの危険性:集中力・解決力を高める方法

☆マルチタスクの危険性:集中力・解決力を高める方法

さて、今回は前回の「引き算のススメ」にも通ずる内容ですが、

現代人はとにかく「忙しい」。

特にスマホが登場してからというもの、いつでも「情報」に触れることができるので、

ほとんど「依存症」のように、いつでもスマホを握っているような状態。

世界の調査データなどでは、「6~10分に一回はスマホを見ている」とか「一日50回以上画面を立ち上げて、2000~3000回タッチしている」というデータも出ていて、

これはもう「ように」ではなくて、「依存症」ですねw

僕も意味もなく、Instagramを開く癖がついていて、以前よりも集中力が落ちた自覚があるんですが、

実際に、スマホの登場以来、地球の人類の「IQ」は下がり続けているとか・・・。

今回は「マルチタスクの危険性」ということで、前回の「引き算のススメ」よりももう少し具体的な「行動の引き算」について書いてみたいと思います。

これを意識することで、集中力も、物事の達成力も上がるんじゃないかと思います。

◎マルチタスクはできない

さて、「マルチタスク」という言葉を見ると、

「仕事ができる」「頭の回転が速い」「並列で物事を考えられる」・・・

という感じで、ビジネス書や自己啓発本などでは、

「いかに効率的にマルチタスクをこなすか?」「マルチタスクで時間節約」的に

「良いこと」という風なイメージで言われていますが、

実はこの「マルチタスク」についても、色々な実験や研究が行われていて、

結論から言うと、「人間はマルチタスクに向いていない」ということが分かったそうですw

実際、「◎◎をしながら■■」をすると、「俺、めっちゃ仕事できてる」感を感じたり、

人間って、(特に男性)は「狩猟の時代」の脳の構造として、「あちこちに注意を向ける」ということが生き残るために必要であり、

「同時に二つ以上のことをする」と、脳に快感物質が出るようにできているそうで、

結局、「仕事がはかどってる」感を本人は感じているけど、実際には一つのことに集中したほうが、やっぱり効率は上がるんだそうですw

僕なんかは、仕事中に音楽が鳴っていないと「乗ってこない」ので、

多くの場合仕事中に音楽をかけていますが、まあ「気分の乗る・乗らない」は別として、あまり作業効率は良くないみたいですねw

◎現代人の脳は忙しすぎる

ところが、そうやってスマホが登場して、いつもどこかでスマホが気になっている今日(こんにち)より以前でも、

私たち現代人は、とにかくいろいろなことを気にしないといけません。

昔の「狩猟時代」ならば、「いかにうまく、いい獲物を狩るか?」ということが「生きる」ことに直結するし、

そこでの「チームワーク」とか「作戦」くらいを気にしていれば、良かったんですが、ああ、あとはどうやって異性にモテるか?くらいかな?

現代人は「生きる」ことに対して、「お金を稼がないと」ということに関してだけでも、

「電気代」「ガス代」「水道代」「スマホ料金」「家賃(ローン)」「食費」・・・と毎月色々なことを気にしておかないといけないし、

スマホで下手に色々な情報が入ってくるもんだから、「新型コロナ(病気)」に関しても、

100年前なら全然知らなくて、心配することもできないくらいだったでしょうけど、

毎日毎日、不安にさせるような情報が飛び込んできて、「通知」してくれちゃったりして、

「あれも気を付けないと、これも気を付けないと」という感じで、

とにかく「守らないといけないルール」なども多くなりがちです。

実際に「行動上」で「マルチタスク」をしていなくても、「意識」の上でたくさんのことを同時に

「気にしなければいけない」という「マルチタスク」を抱え込んでいる人がほとんどです。

◎個人的なルールも

表面上、そうやって「気にしないといけないこと」がたくさんな上に、

この社会の中で生きていく中で、

「見た目はこうでなければ」「人にはこう見られなければ」「こういう人間にならないと」「私はこれを守らないと価値がない」・・・

という感じで、たくさんの「ルール(思い込み)」でがんじがらめになりがちです。

このあたりは、これから特に「2か月目の講義」から本格的に取り組んでいきますが、

まずはこういう「個人的なルール」を自覚して、取り払っていくと

「時間の無駄」や「プレッシャー」「ストレス」も少なくなるし、

何よりも「視野」が広がっていくので、かなり「生きやすく」なります。

◎「人に気を遣う」のも結構な無駄

そして、どうしても「道徳教育」などから、「人のことを考える」ということが大切だと教えられているので、

「人に気を遣う」ということが習慣になりがちです。

もちろん、「調和」を大切にしたり、相手が不愉快じゃないように気にするのは良いことですが、

それが多くの人は、「自分のことは置いておいて、相手のことを考えないと」という感じや、

「嫌われたくないから」、「相手の事を気にしてしまう」という場合が多く、

それが「自分のことを主張するのは良くないこと」という思い込みにもつながりがちです。

でも、これも大変だし、しんどいことですよね?

これから「あなた自身の価値」に気づいてもらえればわかりやすいんですが、

正直、「相手がどう思うか?」っていうことは、「相手の都合」なので

自分には関係のないこと、気にしても仕方のないことなんですよね。

あなたが「すごくいいこと」をしても、文句を言う人は文句を言うし、

あなたのことを大切に思っている人なら、あなたが何をしなくても、どんな失敗をしても、

滅多なことではあなたのことを嫌ったり、見放したりはしないものです。

そんなことくらいで離れていく人なら、早いうちに離れてもらった方が楽で良いですし。

そういう「相手の気持ち」をいちいち気にするのは本当に時間の無駄です。

この「人のことを気にする」「人の目を気にする」という部分がなくなるだけでも、

「重荷」の半分くらいは消えていきます。

◎具体的な行動も見つめ直す

そして、次に日々の生活の中で「具体的な行動」なども見直していきましょう。

「0か月目のミッション」で「日々あったこと」などを書いてもらったのは、このための訓練といってもいいんです。

「毎日自分がどのようなルーティンで動いているのか?」ということを見直していくと、

「毎日やってるけど、これ本当に必要?」とか、

「この習慣は何の役にもたっていない」とか「かなりデメリットが多いからやめよう」とか、段々と自覚できるようになっていくでしょう。

またこれから行動を起こしていくときに、

「これは、人によく見られるためにしていることか?」

「これは本当に自分がしたくてしていることか?」

「これは自分にどんなメリットをもたらすのか?」

という感じで、「自分がしたいこと」「自分に必要なこと」「しないといけないこと」

逆に「自分がしたくないこと」「デメリットの方が多いこと」「しなくてもいいこと」

という感じで、分類する癖がついていくと、基準が分かりやすく、決断が早くなるので「時間短縮」になるし、

「自分にプラスになること」が分かってくるので、気分良くすごせるようになるし、

「マルチタスク」になりにくく、一つのことに集中できるようになりやすいでしょう。

これに加えて、ここまでも何度か書いたと思いますが、

「今取り組めること」「今の自分にはどうしようもないこと」「気にしても仕方のないこと」

という風に分類して、整理できていけば、

「今いちばんやるべきこと」「今自分がしたいこと」「今自分ができること」というのが見えやすくなるので、

それをメモなどにリストアップして、順番に済ませていく。

このことによって、効率的に「シングルタスク」でこなしていけるようになると思います。

僕もこうやって、自分で仕事を始めてみて、いかに普段自分の頭の中が整理されていないか気づきました。

それを整理するだけで、毎日「ああ次はこれね」という感じで順番に進んでいけるので快適だし、

気分的にもスッキリして、「とりあえず今日やるべきことはやったから後は遊ぼ」という感じになっていきます。

「たくさんのことを達成したければ、目の前のこと一つ一つ着実済ませていく!」

ということを意識したほうが、同時にあれこれ取り組むよりも、結果的にはたくさんのことを達成できていくと思います!

常に「私はいま、何をするべきか?」を意識して、「一点集中」していきましょう!